地球学
「ホンモノに触れる」をコンセプトとした教科横断による探究型プログラム。
深泥池でのフィールド調査
1年生は氷河期以来の生物が生息する深泥池を訪れて自然観察を行います。
地球学特別プログラムを実施
毎年、テーマと行き先を変えて実施する宿泊を伴うフィールドワーク(希望制)。生徒に大人気!!
銭湯プロジェクト
銭湯での職業体験を通じて、働くことの意味や京都の「銭湯の文化」を守ることの大切さを考えます。
地球学プレゼンテーション大会
1・2年生は1年間の学びから、3年生は自分の興味・関心のあるテーマを調べまとめ発表します。
KUAS学びの相関図
地球学では、生徒一人ひとりの興味・関心を大切にして、「ホンモノ」に触れる経験を積むことで知的好奇心を引き出します。また教科の枠を越えた探究活動やフィールドワークを通して、生徒が自ら問いを立て、主体的に考え学ぶ力を育成します。
多種多様な体験学習を通して、
自らの興味・関心のコアを育てます
本校が独自に展開する探究型学習「地球学」。知的好奇心と国際理解の精神を伸ばし育てることを通して、生徒一人ひとりが、本校の建学の精神である「世界のどの舞台に立っても堂々と自分の意志で行動できる人を育てる」の実現をめざしています。すべての教科の教員が、自らの教科の枠を超えた学際的な内容を講義していきます。
Student’s Message
地球規模での体験を通して未来を考える。
地球学は、日常生活とは違い、人と人との人間関係を深め合うことができる授業です。京都のことを学んだり、隣の滋賀県、さらにはカナダ・スウェーデンなどにも行き、その家庭やその国の文化、生活などを深く知ることができる取り組みです。農業体験では、さつまいもの収穫や、米の収穫、玉ねぎの植え付けなど、色々な農家の方々にお世話になりました。また、自分自身で一つ一つの課題を見つけ、仲間と意見を交換し、解決策を模索することを大切に、自分自身が別の国の人だったら、対立する人の立場だったら、というさまざまな立場の考え方を通して、地球規模でこれからの社会や生活などに役立つことを考えます。
綾部 雅斗
GNコース 2年生/立命館小学校 出身
2019年度「中学校:地球学フィールドワーク~深泥池見学~」」
平成30年度「中学校:地球学「密着!京丹波農山村教育民泊」
地球学特別プログラム
普段の地球学では訪れることのできない場所に宿泊を伴うフィールドワークに出かけます
調査対象地域は日本全国に及び、新たな発見に出会える特別プログラムを通して生徒の更なる知的好奇心の喚起を目的としています。※特別プログラムは希望制です。
熊本県阿蘇市でカルデラ調査 平成26年 「地球学特別プログラム第1弾」
調査テーマ:自然との共存
阿蘇カルデラ
阿蘇カルデラは、世界最大級の二重式火山であり、現在も断続的に火山活動が続く学術的に大変貴重な場所です。現地では阿蘇火山博物館の研究員からカルデラの成り立ちを学んだのち、砂千里ヶ浜、中岳火口、草千里ヶ浜、米塚、白川水源、大観峰などを巡り、周辺環境と火山の関係から自然と生活が深く関わりをもって成立していることを学び、自然との調和と共存のために必要なことは何かを考えます。
福井県立 恐竜博物館・東尋坊・三方五湖 平成27年 「地球学特別プログラム第2弾」
調査テーマ:地球の歴史
福井県立恐竜博物館
研究員の解説のもと、恐竜の標本などの見学を行います。また、恐竜化石発掘現場にて化石の発掘作業を行います。
東尋坊
日本随一の複輝石安山岩の柱状節理を船上から見学します。
三方五湖
湖底に積み重なった「年縞」の調査活動を行います。水月湖の「年縞」は「世界の標準ものさし」として世界中の年代測定に用いられています。
長野県 白馬村 白馬大雪渓 平成28年 「地球学特別プログラム第3弾」
調査テーマ:雄大な自然
白馬村 白馬大雪渓
白馬大雪渓は、日本三大雪渓のひとつに数えられ、全長3.5km、標高差600mある日本では最大規模の雪渓です。登山口の猿倉から大雪渓までの道のりは高山植物の宝庫でもあり、コバイケイソウ、キヌガサソウ、ニリンソウなどが群生しており、自然の雄大さを体感することができます。現地では学芸員の解説を受けながら登山に挑み、これからの社会で自然との調和と共存のために必要なことは何かを考えます。
鹿児島県 知覧特攻平和会館 JAXA種子島宇宙センター 平成29年 「地球学特別プログラム第4弾」
調査テーマ:日本の最先端技術
種子島宇宙センター
種子島宇宙センターは総面積970万平方メートルの日本最大のロケット発射場です。日本の宇宙開発において人工衛星打上げの中心的な役割を果たしています。また、知覧特攻平和会館は大日本帝国陸軍航空隊の「特攻」に関する資料を展示する施設です。現地では正しい歴史認識を持つとともに、宇宙開発を通した最先端技術を学び、未来に向かって自覚と夢を抱いて歩んでいける人になるために必要なことは何かを考えます。
長崎県 天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 平成30年 「地球学特別プログラム第5弾」
調査テーマ:日本の歴史
天草地方の潜伏キリシタンの関連遺産
長崎・天草千興の潜伏キリシタン関連遺産が2018年に世界文化遺産に登録されました。今回のプログラムでは、風光明媚な南島原地方の農漁村において民泊を体験し、天草地方の﨑津集落では、江戸時代禁教下に潜伏キリシタンを見つけ出すため「絵踏み」が行われた庄屋跡などを専門家の案内で巡り、長崎市では、関連遺産の一つである大浦天主堂やグラバー園(旧グラバー住宅は、2015年に世界文化遺産登録)などを訪問しました。
地球学プレゼンテーション大会
地球学に取り組んだ1年間の学びの集大成として一人ひとりがテーマを設定し、プレゼンテーション大会に臨みます。1、2年生は1年間の学びの中で特に興味を抱いた分野を取り上げ、自分の考えをまとめ、発表します。また、3年生では卒業までの半年を使って、テーマを自由に設定し、仮説・実験・検証を行う卒業研究に取り組み、論文にまとめます。地球学を通して視野を広げ、さまざまな分野に興味関心を抱くようになった生徒たちのテーマは多岐にわたります。